2023年春に引退したノースレインボーエクスプレス
引退した車両・引退が発表された車両などもう乗ることが出来ない車両が鉄道模型では多数商品化されております。
引退して実車は運行していないけれど、自分のレイアウトの中でまだ走らせるのも鉄道模型ならではの楽しみ方です。
「さよなら〇〇」や「ラストランラッピング」など各メーカーから発売されており多くのご注文をいただいております。
中には発売月をラストランに合わせた形で発売を発表している車両もあり、より一層欲しくなってしまいますよね。
そのような車両はあまり再生産がされなく、1回限りの発売で終わってしまうことが多いですが、
その中で引退して間もなく1年が経とうとしている車両がマイクロエースから再生産で発売されております。
その車両とは1年前に発売され多くのご注文をいただいた「ノースレインボーエクスプレス」。当時買えなかった方もいるのではないでしょうか。
先日再生産分が発売されましたので、今回は引退後1年ぶりに発売された「ノースレインボーエクスプレス」をNゲージとともにご紹介致します。
「ノースレインボーエクスプレス」とは1992年(平成4年)から2023年(令和5年)までJR北海道が運用していたリゾート列車です。
当時、函館空港が道内第2の空港として輸送力を増加させ、札幌~函館間には道内有数の観光地を有していることからリゾート列車の運行が計画されていました。
昔Nゲージでも製品化された「アルファコンチネンタルエクスプレス」の置換え用として、
1992年7月臨時特急が札幌~函館間を運行しましたが、その時は「ノースレインボーエクスプレス」ではなく「はこだてエクスプレス」でした。
5両編成でもなく3両編成で運転台脇などに「Resort Express」と書かれているだけでした。
12月になり3両から5両に変わり、愛称が公募により「ノースレインボーエクスプレス」が決定し、ロゴも「Resort Express」から「NORTH RAINBOW」に変更されました。
1997年には踏切事故でキハ183-5201が損傷した際はノースレインボーエクスプレス色に塗装を変更したキハ183-1が組み込まれていたことでニュースにもなりましたね。
しかもその臨時でキハ183-1が組み込まれた編成でNゲージで製品化もされていますので、持っている方もいるのではないでしょうか。
そして2023年車両の老朽化に伴い2023年春をもって運行を終了の発表のニュースが流れ、4月27日から4月30日にかけてラストランが行われました。
鉄道模型ではこの発表のニュースと同じタイミングで製品化の発表がありましたね。
Nゲージではマイクロエースから再生産分のノースレインボーエクスプレスが発売されておりますので、こちらも見ていきます。
まずケースから取り出してみますと、各車両実車と同様にカラフルな塗装となっております。
編成の両端に連結される車両を見てみますと、以前運行されていた「アルファコンチネンタルエクスプレス」を思い出す形状となっております。
車体帯色もキハ183-5201のピンク、キハ183-5202のラベンダー色を再現されております。
先ほどお話した踏切事故ではこのキハ183-5201が損傷したため、この車両の代わりにキハ183-5201のカラーリングに似せたキハ183-1が使われておりました。
編成の中間に連結されるキハ182形。
発電機関としてDMF13HZ-G (300PS) /DM93 (210kVA) を1組、駆動機関を1台搭載するキハ182-5201はオレンジ色の帯を、
92年12月に追加組成され駆動機関を2台搭載するキハ182-5251はブルーの帯となっています。
そして編成の中間にある2階建車両キサハ182形も勿論再現されております。
1階部分が売店スペース、2階部分は客室となっております。
以前は階段横には公衆電話ボックスがありましたが、時代の流れで公衆電話も撤去され業務用室となりました。
ノースレインボーエクスプレスというと、やはりこの車両が思い出深い方も多いのではないでしょうか。
引退してから約1年が経ちましたが今でも人気の高いノースレインボーエクスプレス。
1年が経って再生産するとは思わなかったので、前回手に入れることが出来なかった方、
そして引退後に鉄道にハマった方には嬉しいニュースでしたね。
引退後は勿論実車の車両を見ることも乗車も難しいでしが、鉄道模型ならいつでも楽しむことが出来ます。そこが鉄道模型の良いところですよね。
ノースレインボーエクスプレスが再生産されるなら塗装を変更したキハ183-1の編成もまた商品化しないかなと期待したいところですね、、
今回紹介したノースレインボーエクスプレスのように、老朽化等により人気の車両の引退のニュースを見る度にさみしくなります。
現在も新型車両が発表されると同じくらい、引退の発表もされております。
乗車出来なくなる前に実車を楽しみ、引退後は鉄道模型を自分のレイアウトで走らせて楽しみたいですね。