水面の情景 KATOウォーターシステム

KATOでは鉄道模型ジオラマやレイアウトに使用するためのジオラマ商品としてアメリカのシーナリーメーカー「ウッドランド・シーニックス」が開発したアイテムを多数販売しています。
      たとえば精巧な作りの桜や紅葉の完成品や草などのグラス製品が有名でしょう。
      そして近年取扱いを始め、注目されているのが海や川、湖など水のある情景造りに最適な「ウォーターシステム」です。
      KATOは鉄道模型メーカーとして自社商品だけでも幅広く扱っていますが、日本の鉄道模型愛好家をより満足させるためにこうしてアメリカの大手ジオラマ素材メーカーと組んでいるのです。
      アメリカのメーカー製品と言っても説明書は日本ですので、使用するにあたってはなんの心配もありません。
      また、簡単に扱えるシーナリーアイテムは鉄道模型ジオラマ、レイアウトのみならずドールハウスやフィギュアのジオラマ作成にも役立ちます。
      
今回使用する商品
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| ディープウォーター ■メーカー:KATO ■品番:24-346 | 波音カラー ■メーカー:KATO ■品番:24-350 | 
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| 白波カラー ■メーカー:KATO ■品番:24-357 | 水底カラー ■メーカー:KATO ■品番:24-358 | 
水の風景造りに特化したアイテム

KATOが取扱を開始した「ウォーターシステム」はアメリカのウッドランド・シーニックス社が2017年に開発したジオラマ素材です。
      鉄道模型ジオラマで水のある情景を作ろうと思うと、既存の製品では難しく、独自に素材を用意する方が多かったと思いますが、硬化後に白化したり、水が濁ってしまったりとイメージと異なる完成になってしまうことも少なくありませんでした。
      ウッドランド・シーニックス社の「ウォーターシステム」であれば鉄道模型ジオラマを制作する際の硬化前も、また完成した硬化後も抜群の透明度を誇りますので製作プランのイメージから乖離することはありません。
      ディープウォーターやマーキーを中心にあらゆる水景描写を可能にしたトータルアイテムです。
      水の色を変えることはもちろん、波表現だけでも様々な情景製作が可能ですので鉄道模型ジオラマの幅が広がります。
      
水底カラーの特徴

ウォーターシステムを使用するにはまず水景のレイアウトを検討し、決めたあとは土台となるベースにKATOのプラスタークロスなどで底面にあたる面積を密閉する必要があります。
      ディープウォーターは硬化前の状態がとても浸透率が高く、少しの隙間があればそこから漏れてしまいます。
      最初にベースの底面を密閉しておくことで水底カラーを快適に使用できるほか、後々のトラブルの心配もなくなります。
      ウォーターシステムのアイテムのうちのひとつ、水底カラーは底面に筆や刷毛でまんべんなく塗り、淡い青から深い青へグラデーションさせていくと良いでしょう。
      
様々なカラーのディープウォーター

水本体となるディープウォーターは深さの表現も自由に行うことができます。
      ディープウォータークリアという透明の素材と、ディープウォーターマーキーという濁った素材を重ねることで奥深い水景表現を可能にしました。
      また、同じくウォーターシステムシリーズの波音カラーを使用することで水の色を変え、青や緑の川、沼、土色がよく出た池などが再現できます。
      ウォーターシステムの最大の特徴としては硬化後にアクリルのように固くなり、収縮もしませんので鉄道模型ジオラマ全体の影響がありません。
      ベタつきもなく、つるつるになりますので埃をかぶった場合でも簡単にお手入れできます。
      
クリーニング用のアイテムも販売

ウォーターシステムはディープウォーターを使っての完成後もクリーニングが簡単です。
      水面クリーナーはウッドランド・シーニックス社の「ウォーターシステム」専用のクリーナーとして発売されており、必要なぶんだけ手でちぎって使用しますのでエコかつ、機能的です。
      ウォーターシステム専用クリーナーとしての発売ではありますが、あらゆる埃取りに適していますので車両に溜まった埃やジオラマの表面、ストラクチャーの屋根の埃もきれいに取ることができます。
      
白波カラーで水の状態も演出

水景の製作では断崖のある海など、波が激しくぶつかる岩や壁にリアルな波を再現できる「白波カラー」が販売されています。
      ディープウォーターが硬化した水面や崖や壁に塗りつけるだけでダイナミックな演出のジオラマが完成します。
      「白波カラー」は白い波ですので仕上げに使うことが推奨されており、小さい波は専用に「さざ波」が、大きな波の流れは「大波小波」が販売されています。
      「大波小波」は繰り返し塗りつけ、高く盛ることで迫力のある波しぶきを製作できます。
      
迫力の水面情景を製作できる

鉄道ジオラマの川や海を製作するだけでなく、模型全般に利用できるウォーターシステム。
      たとえばシリコンモールドを使ってディープウォーターを固め、底部分に暗い色の水底カラーを使用すれば深い水の中を再現できます。
      水面にはさざ波や大波小波、白並みを使用してメリハリを付け、サメのフィギュアを固定させれば大迫力の情景を製作することも難しくありません。
      水面の色合いを変化させることで夕焼けや夜の海も作れますので、鉄道模型ジオラマの様々なシーンに役立ちます。
      






































