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クハ?モハ?キハ? 車両の形式について

 

クハ?モハ?キハ? 車両の形式について

2016年8月3日
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Nゲージ鉄道模型を集めていると車両に付けられた形式の名称にサハやクハ、モハ、キハなどカタカナが使用されていることがわかります。
たとえば東北・高崎線で運用されている「サハE231-1000」。
しかし、サハというカタカナや数字の意味は意外と知らない方が多いのではないでしょうか。
基本的に車両の形式はカタカナ+数字で表されています。
「サハE231-1000」「モハ158」「キハ81」「クハ165」など。
それぞれのカタカナや数字には意味があり、どのようなタイプの車両であるかがわかるようになっています。

電車の形式

鉄道模型 車両型式

1. 車種 ハE231-1000

記号 種別
クモ 制御電動車 クモハ、クモヤ、クモニ
電動車 モハ、モロ、モハネ
制御車 クハ、クロ、クユニ
付随車 サハ、サロ、サハシ

車種の記号は上記のクモ、モ、ク、サとなります。
クの制御車とは電車の顔ともいえる運転台がある先頭車両、電動車はモーター付きの車両、付随車は運転台がなく、モーターも搭載していない車両を指します。

 

2. 用途 サE231-1000

記号 用途
グリーン車 サロ、モロ、クロ、クモロ
普通車 サハ、クハ、モハ、クモハ
ロネ A寝台車 サロハネ
ハネ B寝台車 クハネ、サハネ、モハネ
食堂車 サハシ
荷物車 クモニ、クモユニ
職用車 クモヤ、サヤ、モヤ
郵便車 クモユニ
配給車 クモル、クル

用途の名称は重なることもあります。(クモユニ、サハシなど)
過去の区分においてはイ(一等車)、ロ(二等車)、ハ(三等車)となっていました。

 

3. JR種別 サハE231-1000

Eと付けられているものは「East Japan Railway Company」、つまりJR東日本の車両であることを示します。
かつてはJR東日本の車両でもEは付けられていませんでした。
しかし、207系という車両がJR西日本と被ってしまったため、その後区別するためにJR東日本ではEを付けることになりました。

 

4. 電気方式 サハE231-1000

数字 分類
1 ~ 3 直流専用 103系、E223系、313系
4 ~ 6 交直流両用 485系、531系、681系
7 ~ 8 交流専用 711系、717系、813系
9 試作車 991系

上記のように、車両がどんな電化に対応可能なものかを示しています。
在来線の場合、直流は1500V、交流は20000Vで電化され、交流には他に50Hz、60Hzが存在します。

 

5. 種別 サハE231-1000

数字 分類
0 ~ 3 一般形 103系、E223系、313系
4 事業用 クモヤ145形
5 ~ 8 特急形 E255、373系、681系
9 試作車 991系

車両の種類には上記のようなものがあり、一般形とは通勤形や近郊形、快速電車があります。
事業用車とは検測車や救援車などであり、特急形のうち5~7は急行形とも呼ばれていました。
2016年現在では急行形という名称はほとんど残っていません。

 

6. 開発順 サハE231-1000

旧国鉄の時代には車両が登場した順番に数字が割り当てられていました。
JRに変わってからは固有の車両の種類を意味しますが、基本的に奇数のみとなっています。

 

7. 番台 サハE231-1000

製造された年代によって差異が出る場合があり、運用される路線や仕様別に同一の形式内で区別されるときに「○○番台」と付けられます。
番台分けのない車両も存在します。

 

8. 製造順 サハE231-1000

製造された順番に番台の数字も変わっていきますが、○○-1001、○○-1002などは総じて1000番台と呼ばれることが多いようです。

 

このように車両の形式名称にはそれぞれ意味がありますので、全て覚えれば名称を見ただけで先頭車か、モーター付きか、食堂車かなど、すぐに判別が可能です。
単品の電車を購入し、12両など多く連結させる場合には覚えておくと役立つでしょう。

 

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