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客車の名称について

 

客車の名称について

2021年10月15日
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客車の名前

蒸気機関車やディーゼル機関車など名前の英数字には、それぞれに意味があり英数字を見ればどのような車両なのか分かります。
機関車だけではなく客車の名前にも「スハネ16」や「オシ16」というようにカタカナと数字の組み合わせがあります。
一文字づつ意味があり数字の組み合わせで、どのような車両なのか分かります。
蒸気機関車やディーゼル機関車と同様に意味を知ればより一層鉄道模型が楽しくなりますよ。
今回は多くの車両が製品化されている「客車」の名前の意味について簡単に紹介していきます。

客車の名前

グリーンマックスのエコノミーキットシリーズからは沢山の客車が発売されております。
今回はその中から人気のオシ17を例にどのような意味が有るか紹介致します。
オシ17は重量が32.5t以上37.5t未満・食堂車・軽量客車・2軸ボギー台車を意味しています。
どの記号が何を意味するのか下記表でご説明します。

客車の名前

1 重量記号

客車は機関車に牽引されることから運用する際には、常に重量を配慮する必要があります。
従ってその形式記号の最初に重量記号が含まれています。

コ : 22.5t未満。
  「小形(こがた)」の略とされる。

ホ : 22.5t以上27.5t未満。
  「ボギー車→ボ→ホ」が語源という説と、「本形→ホンガタ→ホ」が語源という説がある

ナ : 27.5t以上32.5t未満。
  「中形→ナカガタ→ナ」、もしくは「並形→ナミガタ→ナ」が語源とされる。

オ : 32.5t以上37.5t未満。
  「大形→オオガタ→オ」が語源とされる。

ス : 37.5t以上42.5t未満。
  「鋼鉄車→スチールカー→ス」が語源とされる

マ : 42.5t以上47.5t未満。
  語源は英語のMaximum(極大)から「マキシマム→マ」であるという説が有力

カ : 47.5t以上。
  語源は、並外れて大きいという意味の「濶大(かつだい)」から「カツダイ→カ」。

2 用途記号

客車の用途に応じて単独で、また合造車の場合は下記の順番で重ねて使用されます。
緩急車については記号の末尾に「フ」が加えられます。

イネ : A寝台車
  旧一等寝台車

ロネ : A寝台車
  旧二等寝台車→一等寝台車

ハネ : B寝台車
  旧三等寝台車→二等寝台車

イ : 旧一等車 ラウンジカー
  JR九州の「ななつ星in九州」ではラウンジカー・マイ77に使用されている

ロ : グリーン車
  3等級制時の二等車および2等級制時の一等車の後身

ハ : 普通車
  基本となる設備を備える車両

シ : 食堂車
  車内に調理を含む給食設備を設置する車両

ヘ : 病客車
  患者輸送用の鉄道の客車

ミ : 軍務車
  太平洋戦争後の連合国軍占領時代に存在した国鉄客車の車種の一つ

テ : 展望車
  風景を展望できる座席や大型の窓を特に設けた鉄道車両

ユ : 郵便車
  郵便物を運送するために郵便事業者や輸送受託者が保有し使用する車両

ニ : 荷物車
  手荷物や新聞などを専門に運搬するための鉄道車両

ヌ : 暖房車
  蒸気暖房用の蒸気を発生させるためのボイラーを積んだ車両

ヤ : 職用車
  営業用ではなく自社内の業務用に使用される鉄道車両

エ : 救援車
  災害、鉄道事故や除雪現場などで活躍した車両

ル : 配給車
  車両などの保守部品を配送するために使用される事業用車両


3 形式を表す番号

車種を表します。

1~2 : 軽量客車

3~5 : 一般的な鋼製客車

6 : 鋼体化客車

7 : 戦災復旧客車

8 : 和式客車

9 : 特殊客車


4 台車の車軸数

数字は台車の車軸数を表します
1928年の形式称号規程では、0~6が2軸ボギー車、7~9が3軸ボギー車でしたが、
現用の規程は1953年の規定改正により制定されたもので、この改正によりそれまで7であった3軸ボギー客車は形式称号が変更されました。

0~7 : 2軸ボギー台車

8・9 : 3軸ボギー台車


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着色済み オシ17形(茶色)

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